2009年3月2日月曜日

A級戦犯というのは、国際法上存在しなかったし、今でも存在していないんです。

A級戦犯というのは、国際法上存在しなかったし、今でも存在していないんです。
このことはね、ちょっとよろしゅうございますか?そのことにふれさせてもらいます。

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佐藤和男
「東京裁判の中で所謂A級戦犯という出ましてね25人ですね、
最初に28人いたけど3人オミットされまして25人になりまして、
特に7人の方が絞首刑になりましたけれど、
そのA級戦犯の主要な犯罪とされたものは「平和に対する罪」です。
「平和に対する罪」 というのは何をしたかたというと 
war of aggression これは日本では侵略戦争と訳すんですが、
私はここ30年来ですね、
aggression  という言葉は日本では機械的に侵略という風に
いつでも皆さんお訳しになる。
しかしこれは間違いだと、というのは簡単に申しますとオックスフォードディクショナリーでも
その他アメリカでも、イギリスでも豪州でもインドでもでね、所謂ネイディブスピーカーが使う、
ネイティブの人が使う国語辞典、英英辞典で見ますとね
  aggression というのは unprovoked attack
挑発されないのに行う攻撃となってます。
あるいは、any first act of enmity [or hostility] 
最初の敵対行動となりましてね、
つまり aggression というのは攻撃が本質なんですね、
例えば広辞苑という日本を代表する辞典で引きますとね
力ずくで他国に入り込んで領土や財物を奪い取ること
奪い取る掠奪するという意味があるんですね、
ところが aggression の英語の言葉自身がですね、
攻撃という意味のアタックとう意味がありましてね、
攻撃が中心でして略奪というのはないんです。




戦争権というものが基本権にございまして、
現在ではですね、侵攻戦争、所謂侵略ですね 、自衛戦争と分けますけれども
第二次大戦中 、あるいは第二次大戦終わってしばらくの間、
自衛戦争と侵攻戦争、コインの裏表の関係ですね、
これを区別しない無差別戦争観というのが、国際法の普通の考えだったんです。
戦争することは合法なんです。

我が国は、東條内閣はちゃんと大日本帝国憲法に基づいて合法的に宣戦布告を行い、
国際法上合法的な戦争をしたんですね、
ですから戦争犯罪でもなんでもないんです。

ところが東京裁判はですね、先ほどご指摘になりました不戦条約ですね、
これが全く無茶苦茶な解釈をしましてね、これを唯一の根拠にしまして
A級戦犯というのを作ったんです。
どういうことかと申しますと、
不戦条約というのは侵攻戦争、とその反対である自衛戦争とを初めて
条約で分けたものではあるんですね、
ところが不戦条約というのは侵攻戦争を放棄しましょう、止めるようにしましょうと
謳ってますけれど、当時ハーバード大学の 教授を含めてですね、
世界中の国際法学者が

この不戦条約というのは戦争することを犯罪としていない、戦争するのをやめましょう
という一つの理想を謳っただけであって、
これは現実の効果として戦争を不法行為としたり、あるいは不法行為を一歩先に進めた犯罪にするものではないと、

こういう風に言っておったわけです。
たった一人くらい不法行為にするという説がありましたけれど、ハーバードの教授を含めて
不戦条約というのは単なる理想を謳っただ けだと、戦争放棄という目標をね、
将来行こうという目標を謳っただけであって、実効は ないと言っておったんですね、

渡部昇一
「しかもケロッグ自身がですね、自衛か何かの解釈は自分が解釈していいと言っていますよね、」

佐藤和男
「それは非常に大事な点でございましてね、実はイギリスなどもね、
スエズ運河株式会社 ですね、そういう権益をもってますからね 、
もしそれが危うくされたらですね、武力を行使してね自衛権を
発動したいわけですよ。
日本も満蒙の権益というのがあの当時のアジア情勢、世界情勢の中
ではね、確保しないとアジア全体が共産主義に覆われてたいへんな
悲惨なことになります。そういう状況の中でね、
満蒙の権益を守りたいうっかり不戦条約に入ってね、正当な自衛行為も
できないようでは困るとためらったんですね、
そこで先ほどご指摘になりました
ケロッグ国務長官がですね、
「戦争、いや自衛戦争をけっして禁止するもんじゃないと、この不戦条約に加入してもですね、
加わってもですね、
自国の行っている戦争が自衛戦争であるのか、
そうでない侵攻戦争 不当な攻撃戦争なのか
それをですね
戦争している当事国のみが自己解釈権、the right of auto-interpretation 
によって判断できると、

そうするとその国は戦争した時は自衛でやっていると言うにきまっていますよね
国連の常任理事国みたいなもんです
自国が侵略をしているなんて絶対言わないで拒否権を使いますよね、」

渡部昇一
「しかもそのケロッグの説明は、アメリカの議会に対しても
やってますから、公式宣言ですよね、」

佐藤和男
「公式宣言ですし、それから公文書として各国に通達されています。
また議会でのね言明の他にですね、公式文書として各国に
通達しております。ですからねちゃんと着てます、日本にも。
受け取ってます。ですからね、それをですね不戦条約を唯一の
根拠にして不戦条約によって侵攻戦争すればそれはですね犯罪だと、
従来 戦争の責任は国家、国際法は国家法人説ですから、
国家が主体ですから個人じゃないんですよ。
もし国家が悪い戦争をしたとなれば、国家が責任をとる
例えば領土を割譲したり、賠償金を払って落とし前をつけるわ
けですねところが、個人が政治家が指導者であっても個人が
責任を追及されるようなことは全然ないわけです。

渡部昇一
「全然ないわけですね、」

佐藤和男
「ところが今一番大事な点をご指摘いただいたんですけれど、
不戦条約は、先ほどのケロッグの声明ですね、自己解釈権
これを無視してね、日本が侵攻したとアメリカが判断する
できるわけないです、連合国側が判断するできるわけないです
まずそれで不戦条約違反です、
侵攻ということについてのね、何であるかということを
清瀬弁護人、それから日本側の弁護人が度々東京裁判の
に聞いているんです。とうとう判決に至るまで言わないんです
何が侵攻 aggression であるか、
日本の場合はね横田さんが侵略と訳したんですね、これは間違いです。
外務省は横田訳で言っていますけれど、これは間違いです、
私は不当な攻撃、あえて侵という字、侵攻という言葉を
ここ30年来使っております。外務省の月一回の研究会でも
そういうことを喚起しておりますけれど、
不戦条約を唯一の根拠とするわりに、ケロッグの言明を無視しております。」

渡部昇一
「無視しておりますね。」

佐藤和男
「とんでもない話。」



A級戦犯は当時なかったことは当然でございますね、ところが 今でもでもないんです。へつづく

A級戦犯はいない!佐藤和男 (6-4)


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世界がさばく東京裁判

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